【図書の杜/本要約】第4回 ビジネスエリートがなぜか身につけている 教養としての落語 / 立川談慶

こんな方が読んでください。
・日本の伝統文化を知りたい
・大人の趣味を持ちたい
 

落語を聞いたことがありますか?

図書の杜の第4回は、一風変わった一冊をご紹介します。

日本の伝統文化/芸能と言えばなんでしょうか?

歌舞伎、能、日本舞踊、講談、人形浄瑠璃、和歌、俳句、茶道・・・

など数多くありますが、それらの中で、知名度は高いのによく知っている人は少ないものがあります。
そうです。

落語の世界です。

「落語とは」から始まり、落語界におけるしきたりや雰囲気、用語などを改めて知ると、普段落語を聞く人でもより落語を楽しめむことができます。

そもそも落語に興味が無い方に対しても、その魅力に気付ける一冊になっています。

また、海外の方と話すときに、一つぐらい日本の伝統文化/芸能が語れる大人になりたいと思っている方にも、短時間で教養を学べるぴったりの一冊です。

概要

著者の立川談慶氏も落語家であり、実に身近な落語界のエピソードも含めて、落語家のお仕事や立ち居振る舞いが紹介されています。

落語の起源や日本文化として、どう庶民に根付いていったのかが簡単にまとめられており、戦後の落語界の変遷や復興とこれまでの成り立ちを学ぶことができます。

そして、それらと共に実際の落語も解説付き多数紹介されており、大人としての教養を学ぶことができます。

内容と所感

この本の内容を大きく三つにまとめると以下です。

本書のポイント
  1. 落語の成り立ちと現代の階級制度
  2. 伝統芸能における落語の立ち位置
  3. 知っていると使える落語
①について

落語は江戸時代に作られた笑い話を集めた書物が原点です。
最初から人を笑わせることが主眼にあったのだなと思いました。
また、現代における落語家の階級制度やお給料等も書かれており、真打ちに昇進するまでどうやって生活をするのかも書かれていて、実に人間味のある内容です。
落語界のレジェンドが、なぜレジェンドなのかの理由も作者の視点で書かれており、落語を既に知っている方も読みごたえがあるのではないでしょうか。

②について

落語は古くから庶民のためのエンターテインメントでした。
他の伝統芸能との立ち位置の違いも書かれています。
また、秀逸なたとえ話として、落語はジャズと同じと書かれています。
古典落語は約300本しかありません。
それらを落語家それぞれが独自にアレンジして、お客に話します。
そのため、いつ聞いても面白いのです。

③について

ここの本ではいくつかの落語も紹介されていますが、その内容が実に深くて面白いです。
話の紹介だけでなく、解説や江戸時代における解釈の違いも説明されています。
有名な「芝浜」や「猫の皿」など、現代社会でもそのまま通じる話ばかりであり、今でも落語が愛されている理由がわかります。

よく、日本のお笑いは、世界と違った発展をしていると言われます。
私も日本のお笑いが大好きですが、その源流は江戸初期から脈々と文化として発展してきた落語の功績が大きかったかもしれません。

また、落語の話のストーリーは、現代でも通用するものばかりです。
それは、情緒あふれる人間達がストーリーの中心だからです。

そのため、いつの時代でもアレンジして使うことができます。
まさに笑いのジャズを聴いているようです。

最後に

落語を聞いているとふと気づくことがあります。

それは、意外と落語が元ネタになっているドラマ/映画/漫画などが多いということです。
それだけ落語が人を引き付けるストーリーに仕上がっている証でもあります。

言い換えれば、数百年間たえず研磨されてきた話だからです。

落語をもっと知ることで、ドラマや映画でニヤリ(あの落語をベースにしているなと気づく)としてみるのも良いと思います。

以上です。

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