・悩みが多くて、どうしたらいいかわからない
・同じ悩みを抱えている人がどう向き合っているか知りたい
皆さん、今悩みを抱えていますか?
No!という方は人間には、ほぼいないと思います。
みな、大小それぞれの悩みを抱えて生きています。
図書の杜、第5回は、現代人の悩みについて、哲学者が答えを教えてくれる一冊をご紹介します。
先人がアナタの悩みに対して、どう答えを出しているのか?
ぜひご一読ください。
概要
人が社会を構成するようになってから、人間関係や仕事の悩みはつきません。
必ず、それらの悩みを抱えて生きることになります。
当然、過去の哲学者も現代人と同じ悩みを抱えていました。
彼らは、その悩みに対して、どう向き合い、答えを出したのでしょうか?
仕事/人間関係/人生における悩みについて、哲学者の答えが解説付きで紹介されています。
内容と所感
この本の内容を大きく三つにまとめると以下です。
- 仕事に関する悩みとその答え
- 人間関係や劣等感に関する悩みとその答え
- 人生に関する悩みとその答え
- ①について
-
会社を辞めたい、将来食べていけるのだろうか、上司とそりが合わない等の仕事する上でほとんどの人が一度は考えてしまう/悩んでしまう事柄について、過去の哲学者がそれぞれの考え方/答えを提唱しています。
特にアリストテレスの将来への不安に対する答えは秀逸です。
人は、なぜか自分ではどうしようもないことまで、自分の悩みとして抱え込みます。
そんな時、どうすればよいか一つの答えを提示してくれます。 - ②について
-
自分は他人より劣っている、顔が醜い、友人から見下されている等の人間関係や他人との比較で起きうる悩みについて、哲学者が自らの体験を通じて、答えを出しています。
特に「アドラー心理学」で有名なアルフレッド・アドラーは、哲学というより、かなり実践的な答えを出しています。
自分と他人の課題を分けて考えなさいと説いている部分は、私自身、他人の課題を自分が解決せねばならない課題のように考えていたことに気付かされました。 - ③について
-
毎日が楽しくない、死ぬのが怖い、重い病気に罹っている等の人生において、遭遇しうる悩みについて、哲学者が考えを示してくれています。
哲学者が生きた時代や環境はそれぞれ違ったとしても、どうしても自分ではコントロールできないことが人生ではおきます。
それは現代でも一緒です。
そういう場面に遭遇した時に、その事象をどう捉え、理解し、受け入れ、昇華すればよいのか。
色々な考えを知れて勉強になりますし、心の支えになってくれるでしょう。
この本で紹介されている内容は、人生相談のように体験したことが無い人が適当に答えているものではありません。
哲学者自身が実体験を通して、同じように悩み、最終的に行き着いた答えになっています。
但し、
やや哲学者特有の答えが書かれているため、難解なところはあります。
解説があるため、哲学を全く知らなくても読むことは可能ですが、哲学入門書を数冊読んでからの方が、より理解は高まると思います。
最後に
現代人が抱える悩みは、同じ人間である以上、昔の哲学者も同じ悩みをもっていました。
それぞれの実体験を通して得た答えであるため、言葉に重みがあります。
しかし、必ずしも万人が納得できる答えではありません。
もし、そのような答えがあれば、誰も悩みませんので。
例え、悩みが完全に解決しなかったとしても、1000年以上前の人も自分と同じ悩みを抱えて生きていたのかと思えるだけでも、ものすごく肩の荷がおりるのではないでしょうか。
以上です。

